2021年、10月28日(木曜日)
宮沢賢治の一連の童話作品を、つづけて読んでいたところ、この日、初めて賢治の「ブランドン農学校の豚」という童話にめぐり合いました。
読んでみて、本当にびっくりしました。
主人公の豚が余りにかわいそう、つまり豚の未来がまったくない。
かなり強烈な残酷物語でした。
賢治の科学的、冷徹なる目は、まさに克明にブタの生態を描き出し、人間と豚との関係を、「ブタを食する」ことを、ベジタリアンの宮沢賢治が、切実に私たちに訴えかけてくるという物語でした。
一部の人達には、賢治の「最高傑作」といわれております。
でも、納得がいかない私は、もし自分が、この物語のつづきを書くなら、もし賢治が今、生きていたら・・・そんな思いで、それこそ、読み終わってすぐ、真夜中の11時、
本能的に、何の考えもなく、インスピレーションに任せて、一気に10時間かけて、書き上げたのが、この作品『ピック』です。
そして書き終えた朝9時。
お空には、さんさんと、太陽が、輝いていました・・・
コメント